地質調査・設計部門は、建設プロジェクトの企画立案から設計・施工、竣工後の維持管理まで
全ての段階に関与しています。とくに設計段階では、豊富な知識と経験を有する技術者陣が、
現場における調査計測(ボーリング調査・物理探査・試料採取・原位置試験・室内試験・力学試験)などの
結果を解析・判定して、基礎地盤や地下水などに関する正確な情報を提供しています。
ボーリング調査とは、地中に穴を開けてボーリングロッド(円筒形の鋼管)を打ち込んでいき、地盤の強度測定や、土や岩盤のサンプルを採取して地質の状況を調べる地盤調査のひとつです。ボーリング孔を利用して標準貫入試験や孔内載荷試験等、各種試験や計測に利用されています。
海上における地質調査は、港湾設備や海上空港・海上横断橋梁・海上道路・パイプラインなどの海上プロジェクトを計画・実施する際に行います。海上構造物の諸元を決定する基本的要素であり、プロジェクトを安全かつ経済的に進めるためには極めて重要な調査です。海上調査は天候・波浪などの気象条件の影響を直接受けるため、大水深では特別な仮設を必要としますが、一般的な海上調査(満潮水深7~24m程度)では作業効率の良いスパット台船を用います。当社ではこのスパット台船を県内の港湾・漁港の調査において使用しています。